BLUE

グラフィック
C+
シナリオ
D
文章
D+
操作性
C−
サウンド
C
H度
C−
総合評価
C

ByキャラメルBOX

 怪我でバスケを断念し、毎日を無気力に生きていた主人公とヒロイン達が織り成すオーソドックスなアドベンチャーゲームです。オーソドックスと言えば聞こえはいいですが、ようするに何の特徴も捻りも無いチープな作品です。
 シナリオは短い、というか手抜きという印象が強く、評価に値しません。内容自体の稚拙さはもとより、五人のヒロインに対して実質的なシナリオが三つしか用意されてないのが致命的です。
 シナリオもそうですが登場人物が総じて底が浅く、比例して魅力にも欠けます。
 サウンド、グラフィックは並程度ですがシステム面では移動選択時にヒロインが何処にいるのか分からないのが面倒でした。
 非常に小さくまとまった作品で、これといった特徴が無い作品なのでわざわざ買ってまでプレイする必要は無いと思われます。

 以下ネタばれ

 前から思ってたんですけど、どうしてエロゲーに出てくるスポーツの描写って一様に雑で適当なんでしょうね?パッと思いつくだけでも「ラムネ」「CLANNAD」「カラフルBOX」と、片っ端からそうですからね。そういうルールでもあるのかと疑いたくなります。
 で、このBLUEの場合はバスケが出てくる訳ですが、このバスケ描写がめちゃくちゃ陳腐なのはいうまでもありません。専門書を左手に持って書いている印象で、スラムダンク読んで出なおしてこいって感じです。きっとシナリオライターはジョーダンは知っててもピッペンは知らないに違いありません(古いな……)
 あと、主人公はヘタレ以下のただの馬鹿。主人公の履歴について簡単に説明すると、バスケをやるには身体が小さいから人一倍練習を頑張る→無理な練習のダメージが身体に蓄積される→身体が悲鳴をあげるけど無視→試合中に身体ぶっこわれる。
 ようするに、体調管理も出来なかった主人公がそれ相応のツケを払っただけなんですが、その事にやたら作中で触れてくる為かなりうざかったです。
 どう考えても自業自得なのに、登場人物がよってたかって主人公を庇うのが気持ち悪い。(って私だけか?)
 別に青春を謳歌する手段としてバスケをやることはおかしいとは思いませんが、この主人公の場合バスケへの思いが偏執的なのでかなり引きました。自分の意志でバスケの出来ない身体になるまでバスケを続けたのに、いざ身体が壊れてみたらうじうじうじうじ。見せられる方としてはたまったものじゃありません。
 ヒロインと同様に主人公の善し悪しも買う際の参考にしようと強く思いました。