グラフィック
S
シナリオ
D
文章
B
操作性
B
サウンド
B
H度
B
総合評価
C
ByNavel
「SHUFFLE!」ヒロインの一人、ネリネとのアフターストーリーを描いたファンディスク「Tick!Tack!」は魔法の暴走で主人公一行が過去の世界に飛ばされるところからストーリーが始まります。
シナリオは良くも悪くも矮小淡白。(シナリオライターの性質上、そうするのが最善であっただろうし、そうする以外なかったのでしょうが)
感動などといったものとは無縁で、そもそもシナリオと呼べる程のものがあったのかも甚だ疑問ですが、物語よりもキャラクターに対する萌えとHシーンを重視した作りになっているので真面目にストーリーを考察するのは無粋なのかもしれません。
グラフィックは前作の原画家の一人鈴平ひろが担当。アンチで無い限りほぼ問題なく満足出来るレベル。サウンドは作品の性質上使い回しが多いですが、ヴォーカル曲はきちんと新調されています(当たり前かもですが)
個人的にはバカゲーと呼んで差し支えないと思います。過去に干渉する事で未来が変わっちゃう、というよくある深刻な話も主人公は我関せずで来る日も来る日もナンパにたらしにH三昧。シリアスな設定もなんのその。基本的にはひたすらヒロインたちとHしたりHしたりいちゃいちゃしたりHしたりのお話。
Hシーン自体の数はそれなりにあるので原画家のファンだったり、前作をプレイしていて尚且つネリネのファンだったりしたらプレイしてみるのもいいかもしれません。
以下ネタばれ
取り合えず、何故に赤ネリネに黒ニーソで足コキされるというシチュエーションが無いのかと小一時間。
Hシーンになると性格が豹変するという主人公は少なく無いのですが、この主人公の場合発情しすぎなんじゃないかと。自分の恋人がピンチになっていると言うのに、なんの躊躇も無くその母親達とよろしくやっているし、かと思えばネリネの身体に異変が起きても「いつもとは違うシチュが楽しめるじゃん」とばかりにやっぱりルパンダイブ。なんて言うか、悪意の無い鬼畜?
とまあ、そんな理性的な事を言うのもこの作品に関しては馬鹿らしくなる訳で。そもそもストーリーなんて作品全体から見たらほんのおまけでしかないですしね。
まあ、なんてったってシナリオライターはあごバリアですし。この人に真面目な話を書かせるとろくな事にはなりません。でもこういうチャらい話を書かせておけばシナリオライターの力量の影響も出にくいので、そう言った意味では遅筆の王孫雀氏よりよほど使いやすいのでしょう。会社側からは。
しかし、
A:過去の行動が未来に影響してネリネの身体にも徐々に影響が! どうしよう!?
Q:どうしたらいいかわからないので取り合えずネリネやネリネの母親達とHする。
もうちょっと主人公に人の道を歩かせても良かったのではと思う次第。