グラフィック
A
シナリオ
D
文章
D
操作性
C
サウンド
B−
Ｈ度
C
総合評価
D

ByF&C

　一度CD版として発売、その後コンシューマにシナリオ追加で移植された物が再びパソコンに移植された作品。
　CGは題名通りのセピア調で統一され、原画と相成って非常に高品質な物になっています。主人公も画家の卵とストーリーも『絵』を中心に置いた物になっておりコンセプトが非常にハッキリした作品です。
　二度の移植が示しているように世間での評判はある程度高く、萌えゲーとしても優秀だそうです。

　非常に短い作品なので大作に拒否反応が出る人にお薦めかも知れません。（出来ればお勧めしたくありませんが）
　ストーリー展開とゲーム進行にすこぶる不満のあった私と萌えゲーとして評価の高い世間の、評判があまりにもかけ離れている為戸惑っている作品です。

　以下ネタばれ

　で、何故奥歯に物の詰まったような言いようを前でしているかというと、私は全くこの作品を評価してないにも関わらず、世間の評判は比較的高いから。多少気を使ってみました（笑）

　私が何より重視するストーリーは短いの一言で、内容も広がりに乏しく単純明快。悪い意味で全く予想を裏切られませんでした。結果が目に見えてしまっていたのです。
　また、萌えゲーとして世間では認知されているようですが、私は一切そのようには思えませんでした。大体いつも気の強く主人公に突っかかってきた娘が、付き合い始めると急に大人しくなるなど、もはや常識といっても過言ではないでしょう。
　日常も平凡の繰り返しで、かといってテンポが良かったりギャグが散りばめられていたりするわけではないので、短いにも関わらず非常に弛んだ作品というのが印象でした。徹頭徹尾弛みっぱなしです。
　私と多少なりとも感性が合うとこのゲーム批評を読んで感じた人や、あくまでシナリオ命の人にはお薦めできません。