グリーングリーン2

グラフィック
C+
シナリオ
B−
文章
C
操作性
C
サウンド
C
H度
C−
総合評価
C

ByGROOVER

 前作と同じ鐘ノ音学園を舞台に、記憶を無くした主人公が入学する事から物語は始まります。
 前作の主人公高崎祐介達も三年生として登場しています。その濃いキャラは未だ健在。出番が少ないのが残念です。
 が、前作のキャラが濃すぎた為か、どうしても今作初登場のキャラはインパクトが弱く感じてしまいます。
 グラフィックは前作からかなり向上。合格点と言える出来です。
 サウンドはED曲がキャラごとに用意されているのが特徴。ただ、あまりレベルが高くは無い気がします。正直、無い方がいいと感じられた物も。風潮かもしれませんがBGMだけのエンディングでもいいと思います。
 シナリオは共通パートが長く、個別パートがボリューム不足。この辺は前作から変わっていませんね。

 前作のノリの良さは若干失われていますが、悪友達とのやり取りが雰囲気としてはいいものを保っています。
 ほろ苦い青春の一コマ。そんなものを味わえる作品です。


 以下ネタばれ

 一人を除きエンディングがめちゃくちゃ後味悪かったです。つうかメインヒロイン死亡だし(汗)
「世界の中心で愛を叫ぶ」の影響でもないでしょうがやたら悲恋色が強いのは正直苦痛でした。しかも特殊な世界観を持つ作品の宿命か、ラストがみんな似通ってしまっていて予想しやすいのも苦痛でした。
 例外はひまわりEND。主人公が死んで、おそらくひまわりは彼の子供を身籠った訳ですが、これだけは私的にOKだったりします。男が女の為に死ぬのは当然ですから(笑)

 なんて言うか、期待していたものとは違うものが出てきたので吃驚しました。もっと甘酸っぱいシナリオを期待していたのですが。(そういえば「生徒が廃校反対派と賛成派に分裂して対立」なんてのも無かったしなあ……)
 無理矢理でもご都合主義でもいいから、ハッピーエンドを用意してほしかった。
 鐘ノ音に思いを馳せながら、そんな事を思いました。