グラフィック
C−
シナリオ
C
文章
C+
操作性
D
サウンド
C−
H度
C
総合評価
C
ByD.O.
様々な理由により居る場所を失った六人が、相互扶助を目的として共同生活を営む事に。社会不適格者達の織り成す疑似家族生活。それが「家族計画」です。
知っている人も多いと思いますが、この家族計画、泣きゲーとして非常に評価の高いゲームです。そして、私もその高い評価ゆえに買う気になったのですが……
……え〜と?
サウンドは並程度。ただ声優にはかなり力を入れています。
グラフィックは顎の形が変なのが特徴。刺さりそうです。また、一部デッサンの狂いが顕著で違和感あり。
システム的にはかなり不快感がありました。ディスクチェックの為だけにゲーム起動時ROMを要求され、また、共通パートがかなり長く、二回目以降のプレイの際の障害となります。
で、肝心のシナリオについて。
最初に。ギャグが笑えると評判がいい本作ですが、私は全く笑えませんでした。ギャグはネタ元が豊富なものの、肝心の会話のテンポが悪く、完全に元ネタ頼みで小手先の小細工感を拭えません。
そして結論から言えば、感動は一切しませんでした。露骨すぎるシナリオからはライターの悪意が見え隠れし、素直に受け取ることが出来ません。
一部極端に頭の悪いキャラが居り、主人公が事態の解決に対し一向に本腰を入れず、結果として窮地に立つというシナリオの特色がそれに拍車をかけます。必死ではない良き様に感動しろと言われても無理な話です。
十人居れば八人は「Very Fuck!」と言いそうな作品ですが、個人的には上記の欠点とロリキャラの存在が相殺されて並程度の作品でした。
以下ネタばれ
物語冒頭の主人公のギャンブル全否定発言で、しょっぱなからやる気削がれてしまったんですが(汗)
賭ける事を避ける男なんてのはチンカス以下のゴミ野郎です。
それはさておき、感動するっていう話をやたら聞いてたんですが、最初にクリアした時は何処で感動したら良かったのか本気で悩みました。
まあ、キャラがあまり好きになれないってのもあったんでしょうが。中国人、眼鏡、おばさん。ほとんど消化ゲームでした。毒舌女と中学生のシナリオはそれなりに楽しめましたが(笑)
……でもこのシナリオが、一番主人公のヘタレ具合が目立ってたしなあ……
多くの人が感動した作品は、裏を返せば最大公約数的感動を盛り込んだ作品って事ですからね。どうしても底は浅くなるし、私みたいに捻くれた人間の心には届かないんでしょう(笑)
しかしこの作品のシナリオライター、山田一でしたか。評価の高い人間ですが、性に合いませんね。
キャラクターに傷を与え、その傷を見せ付ける事によってプレイヤーを感動させようとする。この様な手法は大嫌いです。
ギャグのセンスも合いませんしね。