麻雀

グラフィック
B
シナリオ
D−
文章
C+
操作性
C
サウンド
C
H度
D
総合評価
D

Byねこねこソフト

 題名だけだとそうとは分かりませんが、ねこねこソフトの歴代ヒロインが勢揃いした初心者用の麻雀ゲームです。
 世の中に麻雀ソフトは数ありますが、私がプレイしてきた中で麻雀そのものの出来に関しては最低ランクに位置されると思います。システム面がかなり粗悪で、きちんとしたまともな麻雀をプレイする事が出来ません。ツモ牌無くてもリーチは出来るし、フリテンに関するプログラムは狂ってて、フリテンじゃないのにフリテンと言われたり、逆にフリテンなのにあがれたりとかなりストレス溜まりました。(さすがに修正パッチ出ていますが)
 対戦相手の思考ルーチンもかなり適当です。ゲームをクリアし全CGを集めるまでの間一度も負けませんでした。四人対戦で行なわれるサバイバルモードに関しては、クリアするまで地和で一回あがられただけという訳の分からない事になってました。歯応えゼロでなんの面白みもありません。
 ストーリーモードも馬鹿話に麻雀がくっついただけという印象でCGを集める作業でしかありません。またCGは一部原画家が変わっていて違和感があります。
 なんのつもりで作ったのか知りませんが、間違っても希望小売価格5800円(税抜き)で売れるような内容じゃありません。
 どうしてもねこねこのCGが見たいという人以外は間違っても買わないように。


 追記:ねこねこソフトについて

 ねこねこソフトと言えば「みずいろ」「朱」「ラムネ」などの作品を作り上げてきたブランドとしてその名を知られていますが、その真骨頂は無料で送られてくるお返しディスクにあると私は思います。
 無料といってもコンテンツは充実し、オリジナル書き下ろしのシナリオも多数入っています。しかもその質が高い。このお返しディスクに収録されていた「120円の夏」がねこねこソフトの最高傑作だと勝手に確信しています(笑)
 またねこねこソフトはファンディスクの質も高く「バルドネコフォース」等、値段を考えればコンテンツがかなり充実しています。ねこねこファンディスク2に収録されていた「120円の冬」もよかったですし。
で、この「麻雀」率直な感想は前述のファンディスクの一コンテンツを切り取ったという印象が強いです。
システムはぼろぼろ、内容も薄く、CGの数も微々たるものです。
一体何故こんな物の発売に踏み切ったのか知りませんが(そんなにお金が無かったのか?)ちょっとユーザーを馬鹿にしすぎじゃないかと。
一体ねこねこソフトに何があったのかとかなり不思議でした。